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キッチンは
大きくなくていい

暮らしのコラム | 2015.8.1

キッチンは大きくなくていい

今回はキッチンの大きさと機能について考えてみたいと思います。

機能から考える

最近は一人暮らし、二人暮らしといった少人数での暮らしが増えており、家で料理をする頻度は少なくなっているはずです。また料理にしても、お店で出来合いのものを買うことも多くなっているようです。さらに最近では、多様な食配サービスがたくさんあって、自分がつくるより安く、無駄がなくなる場合も多いそうです。そうなるとキッチンは、温め直したり、ほんの一手間加えるためだけのもので十分な人も多いでしょう。そのような機能だけを満たすためであれば、キッチンはもっと小さくてもよさそうです。

暮らしのシンボルとして考える

一方でキッチンはこうした機能的な側面だけでなく、暮らしのシンボルとしての価値もあるのではないでしょうか。家を建てよう、マンションを買おうと考える人にとって、キッチンは単なる設備というだけでなく、住む人の暮らしぶりを表すシンボルのようなものかもしれません。人々を招いてパーティーをしたいとか、休みの日には料理を十分に楽しんでみたいとか、機能や現実についてだけでなく、憧れの暮らし像について考えることも多いでしょう。キッチンは家具のようなものともいえるかもしれません。こだわりのあるキッチンは自分の暮らしの心地よさを保つための重要なしつらえとなるのです。そうするとコンパクトなキッチンだけでは済まなくなります。

キッチンを多機能に考える

キッチンを大きくするのでなく、ダイニングとキッチンを合体させて、大きなダイニングキッチンをつくるという考え方もありそうです。
下の絵をごらんください。

キッチンのシンクとコンロを含んで幅1200ミリで納め、そこにダイニングテーブルをつけています。普段使いの時はダイニングとしてだけでなく仕事をしたり勉強をしたり。人が来ればキッチンを囲んで多くの人が料理をしたり、食事をしたりと多機能なキッチンンダイニングとなるのです。または状況によって作業台にもなるような家具も一緒に考えられるといいかもしれません。コンパクトな家でも可変性を持ち、ひとつの空間を状況に合わせて変更できることは、現代の家では大事な機能と言えそうです。このような多機能なキッチンダイニングの考え方、みなさんはどのように思いますか。
ご意見をお寄せください。

Author: 土谷貞雄

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